〽️ついに完成
2021年7月、ついにブル掛け5点セット➕寄席用のブル掛けが完成✨✨✨
以前にも書きましたが、
ブル掛けの塩瀬という絹の布地は通常の友禅染の生地より薄く、色が滲みやすいのだそうで、
さらに通常の反物は約40㎝、ブル掛けの塩瀬は約80㎝!
秀美さんも今まで取り扱ったことがなく、反物のカットの仕方から、絵つけの時の生地の張り方等、道具の調整から何から何まで全て初の試みで、大変苦労されたそうで、頭が下がります🙇♀️🙇♀️
秀美さんが東京まで納品に来て下さり、真じま着物さんのスペースをお借りして皆でチェックした後、成形(縫い合わせる工程)に出すため、秀美さんと事務局Nでそのまま平野商店さんへ搬入。
後日、太福さんに平野商店さんに来ていただき、最終チェック。
その際に寄席用のブル掛けの真ん中に色むらが見つかり、再度染め直していただき、ようやく完成の日を迎えることができました✨✨✨
(まだつづく)
赤紫事件⁉️
オマケのブル掛けのデザインも決まり、鷹もついに納得のいく形ができてからはブル掛け製作が一気にスピードアップ⤴️
5月には糸目がきが終わり手描き工程へ。
(工程については過去のブログをご覧下さい。)
時折秀美さんから進捗状況の画像を添付していただいている中、「赤紫事件」は起こりました。
オマケのブル掛けの「萬代橋」はとある版画を参考にしており、夕暮れから夜へと移り変わる瞬間を表現することになっていたのですが、送られてきた画像を見てビックリ仰天‼︎
「川面があ、赤紫⁈」
事務局大パニック!
真じまさんにもお知らせして、修正可能か、できなければ描き直してもらうか、反物は足りるのか?嘆く者、憤る者、関係者一同大騒ぎ‼︎
そして、話し合いの末、さすがに赤紫はキツイと意を決して秀美さんへ連絡。
「あのー、このあいだ送っていただいた萬代橋なんですけど、あの赤紫色は...?」
秀美さんの返答は...。
「ああ、あれですか!このあと全体に濃い青をかけますー。」
そうだったの〜⁈😱😱😱
友禅染の知識ゼロの事務局にとってのちょっとした事件でした😅
こちらは上から色をかけた後です。
しっとりと落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
〽️オマケのブル掛け
「予算に余裕がありそうなので、着物を作りましょうか?」と太福さんにお伺いを立てたところ、「寄席に使えるようなテーブル掛けの方がうれしい」ということで、寄席用のテーブル掛け、通称「オマケのブル掛け」も秀美さんにお願いすることに。
事務局NとKは当初、サトリデザインさんにお願いしてポップな感じはどうかと考えていましたが、太福さん曰く「寄席で目立ちすぎないシックな感じがいい」とのことで、全くアイディアが浮かばず、
デザインをツイッターで募集したところ、可愛いデザインを送って下さった方も!(掲載了承済)
新作浪曲「地べたの二人」の配線ほどきのイメージとのこと。(隠れ文字が入っているのもワザありです!)
いくつかのモチーフを提案しましたが、太福さんに気に入っていただけるものがなく、途方に暮れていた時に、秀美さんから新潟の萬代橋はどうかとの提案があり、太福さんにもご納得いただき、無事採用となりました。
つづく
余談ですが、最初に事務局が電話で「袖用はハシビロコウのデザインでお願いします。」と秀美さんに依頼した際、ハシビロコウをご存知なかった秀美さんさん、デザイナーさんは「は?何それ?」と思って、色々調べた上に写真集まで購入されたというエピソードも😅
勝手に日本中誰もが知っている鳥だと思い込んでいた私のしくじりでした💦
〽️らちがあかねぇ
2月17日に再び真じま着物さんで打ち合わせをして左右の袖用のデザインはざっくりながらも決まりましたが、鷹がなかなか決まらず、デザインを描き直しては画像を送っていただき、を何度も繰り返すうち、ある日電話でやりとりをしていたところ、とうとう秀美さんが「このままじゃあ、らちがあかないから、みんなを連れてそちらに行きますわ。」とのこと。
そして3月17日にデザイナーの清水さん、友禅作家(マルチな職人さん)の佐藤さんを引き連れ、東京へ打ち合わせに来て下さいました。
事務局二人と影の事務局Mさん6名で打ち合わせ開始。
今までの伝言ゲームより数倍のスピードで話が進み、清水さん、佐藤さんにもこちらの意図をご理解いただくことができ、6名+真じまさんでワンチームになった感がありました😊
そして、浪曲およびテーブル掛けがどんなものか知っていただくため、なるべく全体の映っている「浅草木馬亭の浪曲師たち」と太福さんの浪曲を知っていただくための「講談浪曲大公演」のDVDを(なかば無理矢理)プレゼントしたのでした。
つづく
鷹・鷹・鷹‼︎
第二回の打ち合わせについては2021年1月24日のブログにてお知らせした通り、太福さんにもご参加いただき、まだブル掛けというものをご覧になったことのない秀美さんへ実際のブル掛けを広げながらの説明と、秀美さんにお持ちいただいた鷹のデザインの下書きについて意見交換。メインとなるモチーフなので、みな妥協はできない‼︎と鷹の向き、クチバシの開き具合、羽の形、鳩っぽい、ハヤブサっぽい等々、何度も何度も書き直していただき、遂にはデザイナーの清水さんが図鑑を買うほどの事態になりました。
そんな時、メインが決まる前に事務局Kが「よくみると大福」とメモしたイラストを描いていた事を思い出し、「鷹がよく見ると大福を掴んでいるというのはどうか。」
と提案したのが、遊び心を入れるキッカケです。勢いづいて「よく見るとハシビロコウ」もこうして生まれました。
鷹のデザインの段階で手こずってしまい、この頃は秀美さんもデザイナーさんも事務局もだいぶ精神的にきていたのでしょう(苦笑)
つづく
✳︎画像はその時の下書きのほんの一部です。
〽️初顔合わせ
2020年11月末
真じま着物さんともう一人の影の事務局ともいうべき「お着物の達人」Mさんと一緒に、十日町のイベント会場にて秀美さんとの初顔合わせ。
こちらの目的や予算をお伝えして、軽くデザインの打ち合わせをした後、秀美さんの手掛けた染めの着物や帯を見学させていただきました。
トラディショナルなデザインだけでなく、モダンなものもあり、バラエティー豊かな印象😊
とりわけ目を惹かれたのが魚をモチーフにした大胆なデザインの着物に「こんな感じのブル掛けがあってもいいかも⁉︎」と目を輝かせる一堂。
この時にMさんが締めていた帯が偶然にも秀美さんが手掛けたものとわかり、さらに運命を感じてしまいました。
また、展示会で東京へはよくいらっしゃると聞き、今後の打ち合わせに現地まで行かなくてもいいという点も魅力的なのでした。
つづく